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浮遊 [ほら]

 空が飛べるようになった。と言っても私は高所恐怖症なのであまり高い所は苦手なのでなるべく地面をすれすれに浮かぶのように飛ぶ様にしている。移動する時はあぐらをかいた状態で平行移動できる。外に出る時はわざわざ玄関から出なくてもベランダがふわりと空に飛び出すことができる。そんな風に外を飛んでいる時はとても気持ちいいというか、幸福感で胸が一杯になる。
 しかし、そんな私にも天敵がいる。それは放し飼いにされた犬だ。犬が追いかけてくる時はなぜか高く飛べず、いつも犬に足をかまれそうになる。私はなるべく高く飛んで犬の攻撃から逃れようとするのだがある一定の高さよりなぜか高く飛べないのだ。
 その様に、ある朝突然、空を飛べる様になった日は、自宅がなぜか建て替える前の子供のころの古い造りなっている。目の前には水田や小川があり、蛙や様々な虫、兎、犬、奇妙な動物、そして見知らぬ子供などが庭を徘徊している。特に大量のグロテスクで巨大な虫がたまに家の中に入ってくることがある。私は必死になって虫を撃退するのだが、なにせ奴らはしぶといので殺虫剤をいくらかけてもなかなか死なない。
 そして私が目覚めるとなぜかもう卒業してしまった大学に再び行かなければならない事態が勃発する。しかしいつも必要なスケジュール表や教科書が見つからず必死に探して支度をしているうちになぜか夜になってしまうのだった。